羽田の飛行ルート変更で悩んでいるなら福岡はどうなるの?

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オリンピックや訪日外国人の増加などによる国際線の増便を実現するために羽田空港の離着陸ルートの変更が検討されているそうです。そこで騒音問題が話題になっているようですが市街地と隣接している空港としては大阪の伊丹や福岡があります。中でも国内第3位の発着陸回数を誇る福岡空港では騒音問題はそれほど大きく取り上げられていないと思います。もちろん騒音によって悩んだり苦しんでいる方もいらっしゃると思いますし、飛行機を全く利用しない方には便利になっても直接的には何の恩恵も受けられないことですが。福岡空港から直線で約5キロの場所ですが風向きによっては九州最大の繁華街である天神の上空をはっきりと肉眼で航空会社名が判る高さで通過して着陸していきます。離陸と違い着陸なのでスロットルは絞っていると思うのでそんなに気になる大きさでは無いと思います。歩いていると大型トラックのほうが余程うるさいと思います。

ただし騒音は感覚なので個人差が大きいと思いますが私は乗り物が好きなのでジェット旅客機の音はあまり気になりませんね。ジェット戦闘機は爆音だと思いますが・・・アクセスの良い空港とは商業地、住宅地との距離がどうしても近いですが私にとってはハッキリ言って騒音よりも利便性が上回ります。どうしても気になる方は二重サッシなどの防音対策が施されている建物を選ぶことをおすすめします。

東京で飛行ルートの変更による騒音によって引越しを検討されている方は福岡を訪れて実際に市街地上空をジェット機が飛んでいる状況を体験してみることをおすすめします。歩いていると太陽と飛行機の位置によっては一瞬自分の周りが日陰になってゴーと飛行機が飛んでいきますが慣れてしまうと気にならないですよ。

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福岡空港は2分に1回

実際にはどの程度の頻度で飛んでいるのでしょう。住民に考慮して福岡空港の発着陸できる時間は7:00~22:00までの15時間に制限されていて滑走路は1本しか無いために1本あたりでの発着陸回数は国内でダントツ1位の過密スケジュール空港です。
羽田空港と福岡空港の比較を単純にはできないですが以下のようなデータから計算してみました。

年間乗降客数
羽田 7,421万人
成田 3,266万人
福岡 2,000万人
年間発着陸回数
羽田 433,250回(滑走路4本)1本あたり108,312回
成田 229,642回(滑走路2本)1本あたり114,821回
福岡 171,216回(滑走路1本)
※国土交通省「空港管理状況【参考資料】平成26年度空港別乗降客数順位」による確定値から引用

1日あたりでは15時間の中で約470回の離着陸があることになるので毎日1時間に31回飛行機が飛び立って行き着陸していることになります。なんと2分に1回という超過密スケジュールで運用されています。滑走路1本での処理能力の限界により2024年運用開始予定とし第2滑走路の増設が決定しています。その場合は年間発着陸回数は20万回を超えて羽田に次ぐ日本第2位の空港となります。

福岡は港も近く大人気

このようにとっても利便性が高い地方都市の福岡は国内線だけでは無く国際線の利用者も増加中です。海外から九州・福岡の代表的な玄関口は福岡空港ですが船で入国する場合は博多港もあります。博多港もアクセスは良くてJR博多駅・西鉄天神駅どちらからでもバスで約15分ほどの場所。
上海港からは約900キロ、釜山港からは約200キロにある博多港は東アジアクルーズの中でも重要な寄港地です。船での旅行の日程を考えると東京・横浜は距離があって難しいでしょうし、東京にあるショップはほとんどありますので買い物には不自由ないし水炊き、豚骨ラーメン、中洲の屋台などグルメも考えると福岡であれば十分に満足できるでしょう。

うそ~そんなに安いのクルーズ船って

地中海やカリブ海などで人気が高かったクルーズ旅行ですが現地では新造船が就航したため既存の船の活用先として旅慣れてきた人が増加してきた中国がターゲットになりました。先日コスタ・クルーズ・チャイナのwebサイトを見てみると上海から韓国の済州島を経由して博多港に寄港し上海へ戻る4泊5日で2,999元からと書いてありました。1人民元が17円として計算してみると?約5万円じゃないですか!!えっ!!そんな金額なのと思わずもう一度電卓をたたいてみました。最も安い部屋でしょうが4泊分の部屋代、食事代、往復の交通費込みですからお買い得ですよね。しかも飛行機と違って手荷物の重量制限は無いですから爆買いも納得です。コスタ・クルーズ社の回し者では無いですが機会があれば私もぜひ豪華客船に乗って旅をしてみたいと思います。

博多港には黄色い煙突にCの文字が特徴のコスタ・クルーズ社のアトランティカ号は102,587トンで定員2,680人、フォーチュナ号は同じく102,587トンで定員3,470人、ロイヤル・カリビアン・インターナショナルが運航する巨大なビルのようなクァンタム・オブ・ザ・シーズは168,666トンで定員4,905人、三菱重工製のサファイア・プリンセス号は115,875トンで定員3,286人など毎月20回以上の大型クルーズ船が入港しています。

韓国へ1泊2日で2万円以下で行けちゃう!!

また、韓国釜山へはJR九州が運航している高速船のビートル号で3時間で行くこともできます。普通席の往復で正規料金は26,000円でその他燃料サーチャージ500円(2017年3月1日から)、ターミナル使用料が博多港は500円、帰りの釜山港は4,300ウォンが必要となります。しかしビートル格安チケットなどで検索すれば旅行代理店でディスカウントチケットが販売されていたりホテルとセットの格安ツアーもありますよ。往復の乗船券とホテル1泊で曜日によっては2万円以下で販売されてますので思い立ったら国内旅行のように気軽に焼肉やデジクッパを食べに行けちゃいます。

空港、港、繁華街、居住地と全てが近くにまとまっていてとても便利で住みやすい街である福岡は日本人だけでなく外国人観光客も当然立ち寄りやすく出発ギリギリまでショッピングやグルメも楽しめて魅力的な地方都市の一つです。訪れたらコンパクトかつグローバル・シティの良さに惹かれてに騒音問題などどうでも良くなって地方都市の福岡に移住したくなるかも知れないですよ。
今回はなぜか福岡の宣伝のような内容になってしまいましたが、少しだけ視点を変えてみれば住んでみたい街は沢山あると思うので東京にこだわらなくてもいいのでは?と思いますよ。

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