ようやくインフルエンザの脅威から解放される冬が終わると次は春の訪れと同時に花粉が飛散して花粉症に悩まされます。症状が重い方は集中力も低下して仕事も手につかない状態になりとても憂鬱な季節となりますが花粉症と無縁のパラダイスがあります。
今回は、花粉症と地方移住について記事を書いてみたいと思いました。
スギやヒノキの植林は国策だった
第二次世界大戦が終わり国土復興が必要だったことと順調に経済が回復して高度成長期を迎えてマイホームブームも重なり木材の需要が高まったため成長が早いスギやヒノキなどの針葉樹を植えることを奨励していたようです。針葉樹は高くまっすぐ伸びるため構造材として需要が多く国策として広葉樹を伐採した跡地に大量に植林されました。需要の高まり=価格の高騰でもあるので余っている山林にはどんどん植樹して一種の造林バブルとなりました。
一方これと並行して1964年には増える需要に対応するために木材の輸入が全面自由化されて安い輸入材が市場に供給されるようになりましたが1973年の第一次オイルショック、1979年の第二次オイルショックなどの影響もあり景気後退により木材の需要は減少。価格は需要と供給で形成されるので当然下落するのですが、世界と比較すると森林の規模が小さく分散されている日本では生産コストがどうしても高く輸入材との価格競争には負けてしまい「日本では林業は割に合わない」と山を放棄する林業の経営者・山林所有者も続出しました。
林業は植林するだけでは無く途中の間伐という手入れをしなければ良質な木が育たないですが採算がとれないため放置される森林が続出しました。そして1950年代、1960年代のブーム時に植林された木が40~50年経って収穫できる時期を迎えますが伐採・運搬などの採算が取れず放置されている森林が日本には沢山あり、そこから春を迎える時期になると花粉症の原因となるスギやヒノキの花粉が大量に飛散されるという状況になってしまったようです。
花粉の無いパラダイスは?
早急に林業に対する政策が必要だと思いますが
戦後に米軍の統治下にあった沖縄は1972年に日本へ返還されたため造林ブームの影響を受けなかったのです。
そのためスギやヒノキが全く無い訳ではないですが、植林はほとんどされなかったため花粉症を引き起こすほどの量は沖縄には存在していないのです。もちろんスギやヒノキ以外にブタクサやイネ、ヨモギなどでも花粉症が発症するケースはありますが、「避粉地」として沖縄を検討してみてはどうでしょうか?さとうきびにも人によってはアレルギー症状が出る場合があるようですがスギやヒノキほど重症にはならないようです。また那覇市内であればさとうきび畑とは無縁だと思います。
観光施設や宿泊施設も整っている那覇市内であればモノレールの駅に近い場所を選べばクルマが無くても日常生活に不便はありません。花粉の季節である2~4月は平均気温で20度ぐらいで過ごしやすい気候は寒さが苦手な方にもおすすめです。きれいな海も近くにあってマリンスポーツ好きでなくても見ているだけで心が癒されます。
まずは、この時期だけでも花粉症に悩まされている方はプチ移住で沖縄移住を体験してみてはいかがでしょうか?