自家用車を所有していてロングドライブの経験がある場合は自走で移動することになると思いますが、関東から九州方面への地方移住はカーフェリーを上手に活用すると便利でお得に引越し作業ができますよ。また1BOタイプなどのレンタカーを利用する場合も同様です。北海道と異なり本州からでも乗り捨てができますので追加料金を払っても運転に慣れている方なら検討をお勧めします。
東名高速道路の始点である用賀から高速道路での九州の代表的な玄関口となる福岡インターチェンジまでは約1,060キロ。運転者が一人の場合は連続走行は不可能な距離となるので自走される場合は中間地点となる神戸あたりで一泊する必要があるでしょう。用賀から神戸北インターまでが約500キロ、神戸北インターから福岡インターまでが約560キロとなります。
費用としては高速道路から降りなければ(車中泊?)高速代が22,400円でガソリン代は燃費がリッター10キロ、1リットル120円として12,720円の合計35,120円です。全行程を一人で運転することは余程の理由が無い限り一日目、二日目ともに8時間程度のドライブとなるので現実的では無いとも思います。車両サイズと乗車人数にもよると思いますが、車中泊も現実的では無いと思うので費用には宿泊代がプラスになると思います。
完全自走を選ばれるなら運転のためだけに宿泊するのではなくユニバーサルスタジオや神戸観光など遊びも取り入れたほうが良いかも知れませんね。
ただし貴重品なども持って移動していると思いますので、一般的には途中で観光するのも気が引けると思います。そこでカーフェリーを活用することとなりますが、ぐっすり寝て引越し作業の疲れもとれて、寝ている間に移動できることが最大のメリットです。
完全自走だと当然ですが交代で運転しない限り寝ている間は移動しません。どうせ宿泊するなら時間の節約にもなるカーフェリーをお勧めします。優雅に楽しい船旅を満喫しながら非日常的な風景にも出会えて気持ち良く地方移住のスタートを切りましょう。
福岡・佐賀・長崎方面
大阪の南港(名門大洋フェリー)または泉大津(阪九フェリー)まで自走して新門司港へ入るルートが一般的だと思います。用賀から南港北または泉大津までは普通車で高速代が南港北で10,560円、泉大津で10,750円、ガソリン代は燃費がリッター10キロ、1リットル120円として約500キロですので6,000円の合計約16,500円です。ゆっくり走っても交通トラブルが無ければ約8時間程度でフェリーターミナルへ到着すると思います。乗船してしまえば後は船内で夕食を取って風呂へ入りベットに潜り込めば翌朝には九州へ上陸できます。
名門大洋フェリーであれば南港発17:00の新門司港5:30着、19:50発の8:30着の2便から選べます。料金は一例として一等洋室に12歳以下のお子様二人と夫婦の4人で5メートル未満の車両(一般的なサイズ)であればネット割を使った通常期の料金で38,190円です。
阪九フェリーであれば17:30に泉大津港を出港し翌日の6:00には九州の新門司港へ入港です。カーフェリーの料金は一例としてデラックスクラスの和洋室に12歳以下のお子様二人と夫婦の4人で5メートル未満の車両(一般的なサイズ)であればネット割を使った通常期の料金で44,620円です。
天候にもよりますが瀬戸内海を航行しますのでどちらのフェリーも比較的揺れは少ないです。新門司から福岡インターまでは約70キロですので1時間程度のドライブで到着できます。コストは高速代が1,860円でガソリン代840円(燃費がリッター10キロ、1リットル120円として)の合計2,700円程度です。
総額で用賀から福岡インターまで約6万円前後で愛車と家族4人と手荷物が首都圏から出発して約24時間後には九州に上陸できて快適に移動できます。
大分・熊本方面
南港コスモフェリーターミナルから別府港まで乗船時間は約12時間でフェリーさんふらわあが運航しています。
鹿児島・宮崎方面
南港かもめフェリーターミナルから九州南部の志布志港へ乗船時間は約16時間でフェリーさんふらわあが運航しています。
自走のメリットは当然ですが荷物を持って歩かないことが最大の魅力ですね。ご自身のスタイルに合わせてカーフェリーを上手に活用して長距離移住の引越しも楽しみながら旅をしましょう。上記以外にも航路はあると思いますが首都圏から九州へ向かう代表的なルートを紹介しました。日常では観れないシーンに出会えて地方移住の第一日目として素晴らしい想い出をきっと創れると思います。