長距離移住はカーフェリーを活用する・北海道編

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自動車を所有していて地方移住する場合ですがロングドライブの経験が無い場合はリスクが大きいので無理をせずに輸送は陸送屋さんへ依頼しましょう。引越し作業で疲れているのでせっかくの地方移住の初日に最悪の場合は居眠り運転などで事故を起こしては人生設計を狂わしてしまいます。

大手の株式会社ゼロ(日産自動車の車両運送をメインにスタートした日産陸送が前身)ではドアtoドアでプロが個人の車両も運搬してくれますので時間・労力の節約にはピッタリです。カローラクラスの通常料金(お届け期間が5~7日)で東京から札幌、東京から福岡で片道それぞれ70,200円のようです。

一方、例えば株式会社YTKのエコノミーコースを利用すれば節約も可能です。出発地の港のヤード(一時的に車両を保管しておく運搬基地)まで自分で持ち込んで、ピックアップも目的地の港のヤードまで自分で取りに行けば東京品川ヤードから北海道苫小牧ヤードで37,000円、東京有明ヤードから福岡博多ヤードで35,000円と約半額に抑えられます。デメリットは港のヤード営業時間がほぼ9:00から16:00に制限されることです。また、ヤードの大半は公共交通機関の便が悪い場所が多いので最寄駅からのアクセス方法に工夫が必要です。

長距離ドライブに抵抗が無い・慣れている方なら自走のメリットは何と言っても移動費用の節約でしょう。この場合はカーフェリーを上手に活用することがポイントとなります。八戸・苫小牧をフェリーで移動すれば東京から札幌で4人で約75,000円です。一方、引越しトラックに便乗はできないので東京から札幌を飛行機で移動すると安いチケットで一人分の航空券は片道12,000円程度なので4人家族であれば約50,000円+陸送代です。つまり株式会社ゼロに依頼すると総額約120,000円です。また、自走の別なメリットは到着後すぐに使いたいものや貴重品を身近においておけることです。

特に北海道は本州から自動車を運転して行くことはできないので必ずどこかでカーフェリーを利用することとなりますが首都圏から出発する代表的な方法を紹介します。

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札幌までとにかく安く行くには?

八戸まで走り八戸港から苫小牧港を運航しているシルバーフェリーを利用するのが一般的だと思います。1日4便あり乗船時間は約7時間30分。12歳以下のお子様と夫婦の4人で5メートル未満の車両(一般的なサイズ)であればネット割を使って1等船室の4人部屋で総額54,000円。東京(浦和料金所)から八戸まで高速代が通常料金で12,800円でガソリン代は燃費がリッター10キロ、1リットル120円として約650キロですので7,800円、苫小牧港から札幌中心部まで約50キロで高速もありますが国道でも時間はさほど変わらないと思います。約75,000円ですね。ドアtoドアの陸送代だけでクルマ、家族、ちょっとした荷物も運べてしまいます。

おすすめは仙台港からフェリーに乗船

仙台まで自走した場合はどうでしょうか?。東京(浦和料金所)から仙台港まで高速代が通常料金で8,400円でガソリン代は燃費がリッター10キロ、1リットル120円として約350キロですので4,200円なので合計は12,600円。私のお勧めはこの方法ですが、350キロ程度であれば休憩しながらゆっくり走っても6時間程度で到着すると思います。自走時間と乗船時間のバランスがいいと思います。
仙台港から苫小牧港までは太平洋フェリーが運航していて1等船室の和洋室に12歳以下のお子様と夫婦の4人で5メートル未満の車両(一般的なサイズ)であればネット割を使って75,400円です。こちらは仙台港を19:40に出航して翌日の11:00に苫小牧港へ入港。15時間ほどの乗船時間ですがアウトサイドの部屋を予約すれば大海原を眺めながら優雅に楽しい船旅が満喫できますよ。早起きすれば水平線から昇る太陽を眺めることもできるでしょうし展望大浴場からも絶景が楽しめます。総額88,000円程度となり八戸港を利用より高いですが自走距離が短いので疲労は少なく引越し作業での疲労回復が心身ともにできて移住地での荷ほどきも手が進むのではないでしょうか?

レンタカーで札幌まで行き乗り捨てるにはどうすればいいのか?

レンタカーを利用する場合は北海道で乗り捨てできないので少々厄介です。つまり本州へ戻ってレンタカーを返却して北海道に戻らなくてはなりません。この場合は仙台空港を活用するのがポイントです。移住先で荷物を下ろしたら苫小牧へ走り苫小牧港から仙台港を運航している太平洋フェリーへ乗船。家族は北海道にいて荷物の整理をしてくれているのでドライバーのあなただけであれば2等船室を利用すれば23,600円です。仙台港から仙台空港までは仙台東部道路を利用すれば約20キロなので30分程度。仙台空港営業所でレンタカーを乗り捨てて新千歳まではエアーDOが運航しているのでスペシャル28で購入すれば便によっては1万円かかりません。1BOXタイプを借りれば乗車人数にもよりますが多少の荷物は運べます。

その他のルート

大洗(茨城)からも苫小牧まで商船三井フェリーが運航しています。運転時間は短くなりますが乗船時間は19時間となりますのでたっぷりと船旅を楽しめます。お住まいの地域によっては新潟港から苫小牧港まで新日本海フェリーが運航しているのでこのルートを利用されるのも便利だと思います。

自走のメリットは当然ですが荷物を持って歩かないことが最大の魅力ですね。ご自身のスタイルに合わせてカーフェリーを上手に活用して長距離移住の引越しも楽しみながら旅をしましょう。上記以外にも航路はあると思いますが首都圏から北海道へ向かう代表的なルートを紹介しました。日常では観れないシーンに出会えて地方移住の第一日目として素晴らしい想い出をきっと創れると思います。

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