地方移住と医療

住む・暮らす

リタイアしてこれから悠々と第二の人生を始めようと思ってる高齢者の方、
家族が増えて子育て中のファミリーの方、
空気のきれいな場所で病気の治療に専念したい方など
人生のステージにおいて各ご家庭で重視する住環境は様々だと思います。
移住場所の選定において医療環境を重視される方もいらっしゃることでしょう。
今回はそんな方たちへ注意すべきポイントについて
気が付いたことを書いてみました。

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シニアの場合

アクティブなシニアであっても10年後は何歳になっているでしょうか。万が一の場合に備えて近所にすぐに検査・入院・手術のできる医療機関があるに越したことは無いですよね。また、移住時には元気でも要介護状態になっている可能性も無いとは言えないでしょう。

高齢者が増加して首都圏では今後、高度医療の病院や介護施設が不足するのは間違いないでしょう。不足しても地価や建設コストの高騰で十分な供給は難しいと思われます。

2015年6月4日に日本創成会議が発表した資料によると一定以上の生活機能を満たし医療・介護施設に余裕がある地方都市は以下のようです。

北海道 室蘭市、函館市、旭川市、帯広市、釧路市、(北見市)
東北 青森市、弘前市、秋田市、山形市、(盛岡市)
中部 上越市、富山市、高岡市、福井市、(金沢市)
近畿 福知山市、和歌山市
中国 岡山市、鳥取市、米子市、松江市、宇部市、(山口市、下関市)
四国 松市、坂出市、三豊市、徳島市、新居浜市、松山市、高知市
九州・沖縄 北九州市、大牟田市、鳥栖市、別府市、八代市、宮古島市、(熊本市、長崎市、鹿児島市)
( )内は介護施設の追加整備で受け入れ可能になる準候補地域

施設に空きがあるので移住すればいいという発想は少々乱暴かと思いますし、住み慣れた場所から離れたくないという方もいらっしゃるとは思います。しかし、元気なうちに移住して地域に溶け込み、趣味に没頭したりして地方都市でのびり暮らすのも幸せですよ。

日本医師会が運営している地域医療情報システムのサイトでは、ご自分の住まわれている地域と移住先の介護施設数・入所定員・看護師数・診療所数などの地域介護資源・地域医療資源が比較できるので参考までに移住先の選定に活用されてみてはいかがでしょうか。
http://jmap.jp/

子育て世代の場合

自然環境の良い場所で子供を伸び伸びと育て、家庭菜園などで安心した食生活をしたいと考えているご家庭もあると思います。都心部と比較すれば待機児童問題も遥かに少なく悩むことも無いでしょう。

予防接種、虫歯の治療はまだしも、安心して子育てするためには小児医療の環境についても気になりますよね。

万が一ですが夜間急に具合が悪くなった場合に
どの病院に連れて行くのか?
その場合の移動手段はどうするのか?
この二点については、移住前に十分検討されることをお勧めします。

不安であれば手のかかる時期は、田舎では無く地方都市を選択されるのも方法だと思います。例えば北海道であれば札幌市に北海道立子ども総合医療・療育センター、九州であれば福岡県に福岡市立こども病院という小児に特化した高度な医療を提供している病院もあります。札幌にしろ福岡にしろ、車で一時間も走れば豊かな自然の中で遊べる場所は沢山ありますよ。

また、一定の年齢に成長するまでは医療費の助成があったり、出産や就学時に祝い金が支給されたり、保育園・幼稚園の費用について助成があったりと様々な支援策がありますが地域によってバラツキがあります。子育て支援に力を入れている自治体もありますので一般社団法人 移住・交流推進機構のサイトで一度、比較検討されてみてはいかがでしょうか。
http://www.iju-join.jp/feature/file/030/03.html

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