現地の銀行に口座は持っていないし海外で現金をどうやって持ち歩けばいいのか?両替はどうしようか?日本の地方で暮らしていると普段は全く考えることも無いことですが、日本のように治安が良い国は世界でもあまり存在しないと思います。現金は盗難や紛失してしまった場合はまず後から発見されることはまずありません。まして海外で多額の現金を持ち歩くのは不安ですよね。では海外旅行や留学、海外移住など長期で日本を離れる場合に日本円の現金を持たずに現地通貨をどうやって安全でお得に手に入れるかということがやはり気になりますよね。
私はキャッシュパスポートというカードを利用していますがとても重宝しています。このカードはマスターカードプリペイドマネージメントサービシーズジャパン株式会社というVISAと並ぶ2強のクレジットカード会社であるマスターカードのグループ会社が発行しているので安心できます。
ツアーで3泊4日程度の旅行する場合は買い物以外にクレジットカードを使う場面はほとんど無いと思いますが私はとっても団体行動が苦手なので自分で飛行機やレンタカー、ホテルなどを予約します。この場合は決済方法がクレジットカードなのか現金なのかという問題とは無関係に、身分証明証として全てクレジットカードが無いとなにもできないのでもちろんクレジットカードは必要です。
しかしながら純粋にショッピングや飲食の支払い方法として考えると、私が良く出かける東南アジアでは多くの屋台があってこれが安くてとても旨いので旅行中の一番の楽しみですがカードでの支払いはできません。ナイトマーケットなどの露店で雑貨などを買う場合も支払いは現金のみとなります。
また、スキミングなどの不正があってもほとんどの場合はカード会社へ連絡すれば引き落としを止めてくれますが怪しそうな店でカードを店員さんに渡したくない場合も現金が必要となります。まして滞在期間が長くなればそれなりに現金もある程度の金額が必要となりますが10万円、20万円と現金を毎日持って歩くのも不安ですよね。
現金が必要であればクレカでキャッシングする方法もありますが・・・
もちろんクレジットカードでもキャッシング機能を使えば多額の現金は持ち歩く必要は無く海外ATMで現地通貨を調達できます。しかしながらキャッシングと言えばなんか恰好いいネーミングですが一時的だとしてもお金を借りることに変わりはありません。つまり借金ですので返済までの間に利息がつきます。仮にUS$のレートが1$が100円だったとすると1,000ドルキャッシングした場合は日本円で10万円になります。金利は年率18%程度ですので利用日から返済日までが30日だった場合の利息は以下のようになります。
10万円×(0.18÷365日)×30日=1,479円
利用日と締日の関係で50日だった場合は
10万円×(0.18÷365日)×50日=2,465円
の利息がかかります。
1日当たりの利息は約49円です。これを安心代と考えるかもったいないと思うのかは人それぞれですが私は無駄なコストだと思います。50日で約2,500円ですが豪華なランチが1回食べられる金額ですよ。物価が安いアジアであれば何日分のランチ代でしょうか・・・しかし、このコストを節約する方法はあります。それは通常の決済日まで待たずに帰国後、1日でも早く全額一括で繰り上げ返済するという方法です。カード会社にもよりますが繰り上げ返済したい旨を事前に電話で連絡して指定口座へ振り込むという手間が必要になります。帰国後には溜まっていた仕事やら何やら片づけなければならない事が意外とあったりでこの繰り上げ返済の手間は結構面倒ですよね。ましては留学や海外移住となると現地から日本のカード会社へ電話して海外からネットバンキングで振込みして返済しなければならないので更に面倒ですよね。
当然ですがショッピング枠しかないクレジットカードではキャッシングは利用できませんのでお出かけ前に念の為に確認してください。
クレカで返済可能額以上に引き出してしまった場合
日常とは違ったシチュエーションの海外でついつい気が大きくなって返済可能な金額以上に引き出してしまった場合は少しやっかいになります。後からリボ払いに変更できるカードもありますがこのリボ払いとはローンと同じようなものなので10万円分のキャッシングをした場合は10万円のローンを組むことと同じで、月5,000円返済のリボ払いであれば金利が年率15%の20回払いのローンと同じなので利息は12,950円発生します。お財布の状況によって途中で残額を一括返済することもできますが利用は慎重に。
おすすめはキャッシュパスポート
現地通貨を手に入れる方法としておすすめは海外で使えるプリペイドカードのキャッシュパスポートです。運転免許証などがあれば審査も年齢制限もなく簡単に申し込みできます。1週間ぐらいするとカードが届きますが指定された日本の三井住友銀行の口座に必要な金額をまず振込みで入金(チャージ)します。後は現地のマスターカード対応のATMで必要な金額を引き出すだけです。
渡航中にもし残高が足りなくなったら事前に手続きをしておけば家族の方からチャージしてもらうこともできますし、海外からネットバンキングを利用して自分であなたのメインバンクの口座からチャージすることもできます。日本から海外へ現金を銀行から送金することは想像以上に手数料が高いですがそんな心配もありません。旅行よりも留学や海外移住の時にこれが威力を発揮します。
クレカと違って事前に入金した金額しか利用できないので使い過ぎて後で請求書を見てビックリという心配もありません。クレカのキャッシングは緊急用と考えて基本はキャッシュパスポートに入金した予算内で楽しむことをおすすめします。
デビットカードとしての機能もついてるのでレストランなどの会計もこれ1枚でOKです。
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安心・安全なキャッシュパスポート
最大のメリットは万が一何かのトラブルなどに巻き込まれてもメインバンクの口座番号などのデータは守れるということだと私は思います。デビットカード、クレジットカード機能がついているメインバンクのカードを紛失したりスキミングなどされるとメインバンクの口座をロックしなくてはならなくなる場合もあるので通常の公共料金などの引き落しも止まってしまう可能性もありとても面倒になります。
キャッシュパスポートの盗難・紛失などに気が付いたらすぐにカードサービスへ電話をしてください。24時間無料で対応してくれます。訪問する国ごとに連絡先の電話番号は異なりますのでしっかりと出発前に確認しておいてください。最初の音声は外国語ですが焦らないでそのまま聞いていればしばらくすると日本語の案内が流れます。ここで力を発揮するのがスペアーカードの存在です。盗難などにあったメインのカードは連絡後に利用停止になりますがスペアーカードを使ってそのまま残高を利用できることもキャッシュパスポートの安心なメリットです。スペアーカードは絶対にメインカードど一緒に持ち歩かないようにしてください。そんなケースはまず無いと思いますが、最悪の事態として盗難にあって暗証番号も破られたとしても銀行口座とリンクしていないことも大きな安心であり、最大で残高のみの被害ですので銀行口座の残高全てを使われしまうということはありません。
マルチカレンシー対応
渡航先にもよりますがマルチカレンシー対応(複数国の通貨に対応)なので為替レートを見ながら円高の時に日本でチャージができるのでタイミングによってはとても得になる場合があります。対応しているのは米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、加ドル、NZドル、シンガポール・ドル、HKドルの8ヶ国の通貨です。ここで、なーんだフィリピンに良く行くけどフィリピン・ペソは対応していないなら意味ないじゃんと思う方もいらっしゃると思いますが安心して下さい。上記の8ヶ国の通貨のように円高の時に日本でチャージできるメリットは無いですが日本円口座に入金しておけばフィリピンでもマレーシアでも現地で現地通貨が引き出せます。世界で210以上の国や地域のマスターカード加盟店、マスターカード対応ATMで利用できます。
両替のためにパスポートと日本円の現金を持って率の良いレートの市中の両替屋を探してウロウロしているのは安全面でも危ないし時間も勿体ないですよ。長いフライトも終わりバゲージ・クレイムで預けたスーツケースを受け取って税関を抜け到着ロビーへ出たら早速にATMを探して現地通貨をスマートに手に入れて楽しい旅をスタートしてください。特にマイナー通貨のレートは日本の空港で出発前に両替するとまず換算レートは悪いと思いますので現地での両替をおすすめします。