日用品の買い物や通院など地方移住と車の運転は切っても切れない場合があります。バスがあってもクルマで移動できた方が便利な地も多いと思います。
都心部で主に地下鉄などを使ってクルマとは無用な生活をしていた方、免許は18歳で取ったけどその後は旦那さんまかせで全く運転していない方など久しぶりに運転することに不安な方もいらっしゃるでしょう。
しかし田舎だから交通量は少ないし多少ラフな運転でも大丈夫だろうと思いこむことは危険です。信号の無い交差点に進入する場合、ホームセンターの駐車場でバックでの車庫入れ、狭い道路でのすれ違い、車線変更など最低限の運転の感覚、車幅の感覚を取り戻しましょう。特に山道などの下りカーブで思ったよりきついカーブだった場合は、適切な速度に落とさないとセンターラインをはみ出して最悪対向車と接触する場合もありますので感覚を取り戻すまでは慎重な運転をお勧めします。
運転の感覚を取り戻す為に自己流では無くプロに教わることをお勧めします。では、どこでどうやって先生を探すのか?ペーパードライバーが安心して地方移住の準備をすすめる方法を紹介します。
教習所
まずは免許を取る時にお世話になった教習所です。ペーパードライバー講習は決められたカリキュラムは無いという部分が免許取得時と異なるポイントです。あなたのリクエストで自分が苦手と思うことを中心に重点的に練習できます。
メリットは教習所なので専用コースで感覚を取り戻してから公道走行ができること、専用の教習車なのでしっかりした装備・メンテナンスがされていることです。
マイカー講習
近くに教習所が無い、時間が無いという方には指導員が出張で個人レッスンを実施する「マイカー教習」という制度もあります。あなたのクルマの助手席に座り、自宅の駐車場への出し入れから公道での走行、生活圏内の近所のスーパー、駅などまで行き駐車場に駐車する練習などをして感覚を呼び戻します。
AT車限定ですが1分程度で簡易補助ブレーキを装着してのレッスンも可能ですので安心しておなたのクルマも教習車仕様になります。また、車を所有していなくてもオプションで車両レンタルもあります。さらに、あなたのニーズに合わせてミニバン、1BOX車両など今と異なる車両を練習したいという場合でも対応できるスクールもあります。女性のインストラクターを派遣してもらうこともできますので異性と狭い車両で二人きりになるのは不安と思う方も安心して受講できます。
余談ですが、私は400cc以下のオートバイを運転できる「普通自動二輪免許(中型自動二輪)」は持っていました。ある時どうしても1,000ccの大型バイクを運転してみたくなって「大型自動二輪免許」を取るために教習所に久し振りに行ってみました。当時バイクを所有して無く何年も二輪の運転から離れてましたので正直言って上手く運転できるか不安でした。750ccのバイクでしたが跨ってみてタンクの大きさにビックリです。やはり400ccと比べると圧倒的に大きさを感じます。そして、走りだしてみるとアクセルとパワーのレスポンスが想像以上に素早く、バイクの教習所でニーグリップと言われても正直なところ今までは必要性がイマイチ判らなかったのですが、大型バイクではニーグリップの必要性も理解でき確実に教わったことを実行しないと上手く操ることはできませんでした。バイクは傾けないと曲がらないのですが重量が200キロを超えているので、これが慣れないとなかなか傾けて曲がれなかったです。ついハンドルだけで曲がろうとするとフラフラ~アララ・・・アウトへはらんでしまいました。正直、重さ・パワーは250ccのオートバイなど自転車程度に思えます。
ここからが楽しかったのですが、先生が後ろに乗れと言って私を後ろに乗せて手本を見せてくれて体で感覚をつかんでいきました。慣れてくると久し振りのバイクは気持ち良くまた大型バイクの強烈な加速を味わい教習所へ通うのが楽しくてしょうがなかったです。
脱線してしまいましたが免許を取りに行くときの教習所と違い、「講習を受けに行く教習所」は実戦的なことを教えてくれてとても楽しいことを伝えたかったのです。免許を取るために通った教習所は、とにかく座学の時間が退屈で眠かったイメージしか無いですが講習の場合は座学はほとんどありません。運転に少しでも不安があるのであれば、いきなり一人で公道に再デビューする前にしっかりとプロに教わったほうが安心ですよ。
標識を見落として交通ルールを破り違反切符を切られるぐらいであれば自己反省で済みますが、事故でも起こしてしまってはせっかくの楽しい地方移住生活も台無しです。見栄なんて必要ありませんでの慣れるまでは「若葉マーク」を貼って安全運転で地方移住をストレスフリーで楽しみましょう。